福島への旅〜美味しんぼへの疑問


まずはご報告。
さる第10回佐倉竹林コンサートの記念Tシャツの売り上げを、福島県富岡町へ寄付させていただきました。
<明細>
69,500円 − 制作費45,000円 = 売上 24,500円


5月17日〜19日、2泊3日で栃木県〜福島県へボランティアの演奏ツアーをしました。
天使の絵の畑山芙美衣さんからのご寄付15,000円を交通費の一部とさせていただきました。
あらためて御礼申し上げます。


5月17日(土) 千葉出発 〜 福島県白河市白河市在住の友人、横笛奏者でもある竜一さん宅に泊。
原発の問題を語り合ったり、自然と共生する生き方を意見交換したり、美味しいお酒とおつまみを共に一夜を楽しみました。
こちらで大友さん(三鷹市で「やさい村」経営http://www.yasaimura.jp/old/)より素敵なものを頂きました。



「海の素」海水をぎゅーっと濃縮した、海のエキスです。お味噌汁やドリンクなどに数滴入れれば、不足がちなミネラルを取れるばかりでなく、花粉症やアレルギーに効果があるそうです。
私は梅酒に入れて飲んでみました。すっきりした味わいが増し、酔い方もマイルドになったようです。
詳細ページhttp://uminomoto.jimdo.com/


5月18日(日)栃木県那須
アースデイin 那須」にて演奏参加しました。

地球環境に心を向けるイベント。
那珂川の河川敷公園はとても気持ちよく、顔なじみの皆さんと楽しいひと時を過ごしました。。

参加店も興味深いお店ばかり。那須らしく、ハンドクラフトの可愛いお店がいっぱいでした。


5月19日(月)福島県三春町〜二本松市

日本3大桜のひとつ、三春町の「滝桜」です。
若葉おいしげる「滝桜」。
樹齢はそうとう古いしだれ桜で、それはそれは見事な枝ぶりでした。
確かに神が宿り、人々を見守ってくれているようなたたずまい。

この滝桜を見ている時に、地元の方がこの絵葉書を下さいました。
これが満開の状態。
震災後も見事な花を咲かせたそうで、さぞかし福島県民は勇気づけられたことでしょう。



二本松市「杉内多目的運動広場応急仮設住宅」内の一樹デイサービスにて訪問演奏させていただきました。

こちらは浪江町の皆様の仮設住宅です。
もうあれから3年経ちますが、報道によりますと浪江町は全町民がまだ帰れない状態だそうです。


美味しんぼへの疑問
今回福島に行っている間、世間では漫画「美味しんぼ」の鼻血問題で大騒ぎでした。
私は放射線の基礎知識を311を契機に学べたおかげで、このくらいの線量では健康に悪影響の出ない事を理解しておりましたので冷静でいられましたが、福島の方々はこの問題をどう思われているのだろう・・・・・とちょっと心配でした。
すると、二本松市、三春町、浪江町船引町、会う人会う人「鼻血が出たなんて聞いたことがないよ!」、「むやみに恐怖を煽り無責任だ!」という怒りのご意見ばかりで、正確な判断力からの揺らぎのないたくましさを感じました。



先日宇宙ステーションから帰還した若田さん達は、1日あたり、1ミリシーベルトも被曝したそうです。
でも鼻血で困った話はしていません!


鼻血は、様々な原因でおこります。
鼻のかみ過ぎ、チョコ・ナッツ類の食べ過ぎ、鼻をぶつけた時、血圧が上がった時・・・・・。
原因をきちんと探さず、放射線のせいにすることによって、もっと重大な病気を見落とす可能性もあります。


また、放射線の恐怖感から抜け出せない方は、そのストレスで健康を害しますので何らかの手段(避難など)が必要ですが、郷土愛を持って復興の努力を重ねている人たちに対して、いくら漫画とはいえ、いくら表現の自由があるとはいえ「福島には人は住めない」などという表現はあまりにも悪質で愛を感じません。



また「反原発 イコール 福島からの放射線を怖がること」だと誤解されている方がまだ多いようです。



放射線はもともと、宇宙、大地、食事、大気・・・・にあたりまえに存在してます。
要は、線量が問題!
原爆やチェルノブイリ事故のように、一気に桁違いの高線量を浴びた人は悪影響が出ます。



地球創生の時代を経て、宇宙放射線は鉱脈の塊りとなって、生命活動を助けていた歴史があります。
そして人は、微量の放射性物質ガンマ線)を毎日体内に取り込み、なまけているDNAを活性させ健康を維持し、そして不要な放射性物質は体外に排泄する・・・・。
むしろ微量の放射線(自然界からはカリウム40など)は、私達の健康の為には必要なものだそうです。


東京女子医大の川嶋朗先生の話によると、マウス実験において放射線ゼロの鉛の空間で、放射線ゼロの餌を与え続けると、そのマウスは死んでしまうそうです。
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/daitai/2008/11/post-22ce.html



オーストラリアのアボリジニ民族や、北米のホピ族の聖地を調べてみると、その地下にウラン鉱脈などが確認されたり、また日本でも太古の巨石文明遺跡が多数あり、当時の人々は、岩石からの放射線による治療効果を利用していた可能性も考えられます。


まさにパワースポットということです。




私が演奏で使っている岩笛はラジウムの原石です。(写真下)
ラジウム温泉のあの「ラジウム」です。
ほんの微量ですが、放射線が出ています。
今でも糸魚川の地元では、ラジウム石のことを「薬石」と呼んでます。



わたしの従兄夫婦と、26歳になる彼らの息子も、福島の地で希望をもって生きています!
写真は彼らの田んぼです。今年も田植えが無事終わり晴れ晴れしてました。
福島県の農産物は全て放射線検査を受けており、厳しい基準値をクリアーしたものだけが出荷されています。
全国の皆さんに福島の美味しい農産物を召し上がっていただきたく思います。


そして今回の騒ぎをきっかけに、もう一度多くの方が放射線を正しく学び、そして正しく恐れ、また安心して共生してゆける世の中になりますよう願ってやみません。