谷保天満宮の獅子舞

今日は、東日本3大天神様のひとつ、谷保天満宮の秋の祭礼。
笛教室の生徒さんのお宅が「獅子宿」という由緒あるお役目を受け継いでおられたそうで、
そして本日は古式獅子舞の囃子笛を奏でるとのことで、朝から渋滞にめげず車で向かいました。



これは「獅子宿」の史蹟です。
由緒書を読むとこちら佐藤家は、谷保天満宮の獅子舞の御神事を継承されてきた家系。
(写真では読みづらくごめんなさい)


天暦元年、村上天皇から賜った獅子舞の稽古を、江戸後期より昭和44年までの約200年間、こちらの佐藤家で行われていたと記載されてます。 
また天満宮までの参進も、こちら佐藤家から出発されたとのこと。
佐藤彦一殿を始めご先祖代々へ、謝意を表してこれを建てられたそうです。


佐藤さんのおばあちゃまからも、昔のお話をたっぷり聞かせていただきました。
本当にありがとうございます。



とても迫力ある3匹獅子。
約1時間、太鼓をたたきながら踊ります。
動きのひとつひとつに意味があるのでしょう。



丸い大きな目の獅子頭は、意外と可愛らしい表情をしています。
頭には、立派な黒い鶏の羽がつけられ、背中には青や赤のご幣で女獅子、雄獅子を表現しているそうです。



揃いの浴衣、お囃子の皆様。
ゆったりとした笛の音と、唄声に、長い歴史を感じました。
平成の世から、平安時代へタイムトラベル。
日本の祭礼の芸能は、本当に良いものだなとつくづく思います。

とても清々しい笛の音色でした。