家族とは

12日〜13日の2日間、長野県高遠町「フリーキッズ」という民間施設に行ってきました。
たかこさんという「かあちゃん」を中心に不登校の子供や両親から育児拒否を受けた子供、また有機農業を実践する大人たちが共同生活をしています。
「フリーキッズ」のある集落には約800年受け継がれている伝統芸能「宮原の獅子舞」があるのですが、現在、高齢化の影響で存続の危機。
今回私は甲斐いつろう、舞のよっしーさんと共に「フリーキッズ」の若手メンバーへ獅子舞継承の手伝いをしに伺ったわけです。
まず初日は村の長老にお会いし、あらかじめテープ起こしで作ったお囃子の譜面をチェックし、ほぼ間違いのなかったことを確認。
そして翌日は笛、太鼓の指導を若手たちへ。 それはそれは有意義な2日間でした。
ここで感じたことがあります。
それは「家族とは」ということ。
母親から虐待を受けてきた子供がここで生き生きと活発に遊び、また東京でニート暮らしを送っていた若者が農を通じて生きがいを感じている。
血のつながらない者同士なのに連帯感、愛情が息づいている暮らし。
真の「家族」の姿を(かつて淋しい経験を重ねた)彼らから教わった2日間でした。
今後彼らが獅子舞を受け継ぎ、さらに自信を持って歩んでゆく姿をイメージすると、私まで誇らしくなります。
そして村のお年寄り達も大喜びされることでしょう。
帰りの私たちの車を、走って追いかける男の子の純粋な瞳にうるっときました。
フリーキッズ・ヴィレッジ
http://www.freekids.jp/