7月21日日曜日、梅雨明けの青空の下、千葉県酒々井町墨「六所神社」に伝わる伝統芸能「三匹獅子」のお囃子に今年も参加させて頂きました。
昨年に続き2度目の奉納参加です。
猛暑のため、今年は夕方5時から約1時間半の演舞がスタート。
地元の氏子さんの進行を頼りに、笛教室の面々と共に奉納を終えることが出来ほっとしているところです。
なにしろ、一昨年、このお囃子の笛楽譜を制作した際、400年の歴史の重みと旋律の難解さに苦悩しながら「たたき台」としての譜面を仕上げ、さらに地元の方と何度も確認を重ね、本当にこれでよいのだろうか・・・と、今年も疑問を抱きながらの本番だったのです。
まずはベテランの墨獅子講の方々に喜んでいただけたようで、本当に安堵いたしました。
さて、この墨獅子。
女獅子、中獅子、男獅子、の3匹獅子。
雨ごい、豊作祈願などの祈りが込められた舞は、まさにご神事。
そして頭はなんと「龍」なのだそうです。
朝鮮半島から伝わった獅子舞とは系統が異なり、龍神信仰の縄文文化を感じられる「龍獅子」です。
ここ酒々井町墨には3万4千年前の旧石器遺跡「墨古沢遺跡」(すみふるさわいせき)があります。
世界的にも大変に珍しい環状集落が発掘されており、2031年には資料館が完成されるとのこと。
旧石器時代から様々な文化、芸術も生まれていたことでしょう。
さらにこの六所神社境内には1500年前の古墳も現存しております。(お宮の右奥、墨六所神社古墳)
日本の古代史における重要地域として脚光を浴びる地域になってゆくことと思います。
墨獅子講の皆様、今年もありがとうございました。