島原から広がる縁

2007年の夏、猪原金物店での演奏がきっかけで、島原市内で大変に人気のある松下皮膚科の松下院長先生とご縁ができました。


眉山トンネルの問題、普賢岳龍神、魂の話・・・色々学ばせて頂いてます。


ソウルメイトだとも言われました。
本当にそうかもしれません。


しかも、昨年誕生した先生のお嬢さんに、カオン(香音)ちゃんと名付けられているのです。
まるで分身のような氣がしてなりません。


その先生がご自身で作っておられる広報に、なんと私の文章を掲載したいと電話を下さいました。


長文は不慣れで困りましたが、テーマは何でもいいというので、想うがまま書いてみました。


丁度昨日、印刷仕上がった広報が送られてきましたので、こちらにも掲載します。



広報「TAIZOU」によせて


島原の皆さまこんにちは。 
 松下泰三先生との出会いは、2007年7月に速魚川ギャラリーで初めてさせて頂いた『香音天(こうおんてん)コンサート』がきっかけでした。ニコニコ笑顔のステキなお姿が印象的でした。
「龍」の話題にもなり、なぜ島原で音を奏でることを心から望んでやまなかったのか? その理由がス〜ッと解けたのでした。
それは自分の魂の「龍」に気付き目覚めさせる為だったようです。
島原は普賢岳の力強いエネルギーに満ち満ちているので、ここを訪れると自然と人はそうなるのかもしれません。
「龍」とは、古代生物、水神、火星人など興味深い説が色々あります。
私の感じでは「生命エネルギーの躍動」をたとえている気がします。 山河、風雨、太陽フレア、宇宙意識、見えるもの、見えないもの、みんな命を生み出す力。 そんなエネルギーの波動が「龍」なのかもしれません。
だから自分の中の「龍」が目覚めると、ますます元氣になります!
江戸木彫刻士である私の父親は、江の島神社の社殿内彫刻や、富士大石寺に日本最大の龍を彫る仕事もしていて「龍」は身近な存在でした。
速魚川ギャラリーの龍神様、松下ひふ科内の龍神様、ご縁に導かれ出会わせていただいたと深く感謝しております。
 10歳代の頃の私は、江戸祭囃子を始めたことがきっかけでワールドミュージックに興味を抱き、20歳代に横笛を携え西欧・アジア30カ国以上1人旅をしました。 とても楽しく良い経験を積むことができました。
シンガポールのトップアーティスト、ディック・リーのサポートをしていた横笛奏者から中国笛の指導を受けたり、他に、インドのバンスリー、インドネシアのスリン、中国雲南省の笛、帰国後は都山流尺八、オカリナ、ケーナ、岩笛と、ありとあらゆる笛にも興味を持ちました。
民族音楽はその国の宝です。 文化や歴史によって育まれ、どんなに貧しい国の人もそれを語る時、目がキラキラ輝きます。 21世紀は「地球人」というボーダーレスな感覚も必要ですが、自分の国・地域の文化を大切に思う心も必要で、それは「感謝」と「違いを認め合える心」を育てます。
明治以降現在までの日本は、残念なことに自国の文化を卑下する風潮が色濃く、アジアの国であることすら認めない時代もありました。 最近「うつ症」の方が増えているようですが、自分を誇りに思えない、愛することが出来ないこの国の状態と似ていると感じます。
私は横笛の演奏を通して、日本の素晴らしさも同時に伝えてゆきたいなと強く願います。 でも伝統に固執するのではなく、新しい要素を加え、和の心を響かせてゆきます。
 私の先生は、小鳥のさえずり、海辺の波の音、川のせせらぎ、自然が奏でる音。 
きちんと心を傾けないと教えてくれない厳しい先生です。
そして毎朝、岩笛を吹きます。 これは心から気持ち良いひと時で、まるで縄文時代にトリップしたような気分です。
 島原の高城先生の作詞とインスピレーションを戴き生まれた「Aqua」。 普賢岳眉山に降り注いだ雨が数百年の年月を経て湧水となり、私達の命の水となるという内容の歌です。 CDジャケットは島原半島をイメージし水彩で描きました。
また松下先生のお嬢さまの誕生を祝福した「Birth」、それに「信平走るのテーマ」、「FUGEN」、そしてこれから生まれる「黄泉がえるテラ」。 これからも大切に演奏し、皆様と分かち合えましたら幸いです。
お読み下さりありがとうございます。 感謝甲斐カオン